マイホームの建築にあたり、土地の購入を検討する際は、安全な地盤の土地かどうかを見極めておく必要があります。
切土と盛土にはそれぞれ特徴があり、地震災害のリスクにも関係しているのです。
今回は、造成地と盛土、切土それぞれの意味や注意点などをご紹介します。
土地における盛土と切土とはなにか?それぞれの特徴について
建物を建てる土地は、すべてが水平な状態とは限りません。
傾斜地や丘などに建物を建てる際は、地面を水平にしてから建築することになるのです。
建物を建てられる宅地にするために、土地の形質を変えて整備した土地を造成地といいます。
地面を平らにする方法は、切土と盛土の2つです。
切土とは、もとの地盤の斜面を削り取る方法で、もとの地盤に土を盛り上げる方法を盛土といいます。
切土は地面を削り取っただけなので、地盤の強度が維持されやすく災害の耐性が強いのが特徴です。
盛土は人工的に盛った土のため、もとの地盤よりも軟らかい特徴があります。
そのため災害に対して非常に弱い場所といわれ、豪雨の際にも突然の沈下や崩壊が発生するリスクがあるのです。
補強工事を施したとしても、盛土してから地盤が安定するまで数年かかる場合もあるため、確実に安全であるとは言い切れません。
もしもの災害に備えるなら、切土のほうが安心といえるでしょう。
土地における盛土と切土の注意点と見分け方
切土と盛土の境界近辺、とくに盛土側は災害による地盤事故のリスクがもっとも高いといわれています。
事故が起こる要因は、盛土部分が変形しても切土部分は変わらないため、地盤に段差が生じて建物が傾く被害を発生させてしまうからです。
地盤事故が発生しやすい造成地では、適切な地盤改良や地盤補強などの対策で予防することが求められます。
盛土と切土を見分けるのは困難といわれていましたが、東日本大震災をきっかけに、国土交通省の指示で自治体による土地の調査が進んでいるところです。
切土と盛土を見分ける方法は、おもに3つ挙げられます。
●大規模盛土造成地マップを活用する
●自治体に問い合わせる
●過去の災害事例を調べる
大規模盛土造成地マップとは、大地震により滑動崩落が発生する可能性のある大規模盛土造成地について、おおむねの位置と規模を地図で示したものです。
マップだけでは切土と盛土を細かく判別はできないものの、災害に強い土地を見極める目安にはなるでしょう。
各都道府県・市町村が公表しているものですが、土地の調査が進んでいない自治体もあるため、お住まいの地域によってはマップが見られない場合があります。
その際は、自治体の担当部署に確認すると詳しい情報を得られるでしょう。
過去の災害事例からその地域の被害状況をたどり、災害の少ない土地選びの参考にするのも有効です。
まとめ
万が一の災害に備えるためにも、住まいの土台となる造成地の土地選びは重要なポイントです。
切土と盛土の意味や特徴などを知っておくと、安全な土地を見極める判断材料として役立つでしょう。
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