こんにちは。
管理部です。
アメリカカンザイシロアリというシロアリをご存じですか?
元々日本には生息しておらず、輸入家具と一緒に日本に入り込んだと考えられている
外来種のシロアリになります。
今、全国にこのアメリカカンザイシロアリの被害が広がっており、
私たちの住んでいる神奈川では特に横浜市鶴見区の一部・横浜市磯子区の一部で被害が出ています。
元々、日本の戸建は木造建築が多く、シロアリは無視出来ない存在です。
被害を受けないために建築時に防蟻処理を行ったり、
万が一被害にあったとしても修復費用の一部を補償する「シロアリ保障」に加入をしたりします。
この「シロアリ保障」ですが、日本に生息する一般的なシロアリによる被害が対象になっています。
ご自宅にあるシロアリ保証書の保証条項をよーーく見てください。
「イエシロアリ・ヤマトシロアリが対象」等、種類の記載がありませんか?
そう、外来種の被害は保証対象外のため被害にあってしまうと
家主様の負担が途轍もなく大きくなってしまいます。
如何に早期発見&駆除がポイントになりますが、
日本のシロアリとは生態が全然違います。
まず侵入経路が全く異なります。
従来のシロアリは地面から侵入してきます。
土に巣を作っているので、対策は主に土壌や床下等に薬剤を散布し、侵入されないようにします。
しかしアメリカカンザイシロアリは飛んで移動をするので、ちょっとした隙間から侵入してきます。
また、そもそも従来のシロアリ対策用の薬剤での効果は実証されていないものもありますので
従来の防蟻処理ではアメリカカンザイシロアリ侵入防止に効果は無いと見た方が良いでしょう。
また被害箇所は主に水廻りでした。
これは従来のシロアリは活動するのに水分を必要としているためです。
しかしアメリカカンザイシロアリは水分をほとんど必要としません。
木材に含まれているわずかな水分で活動可能なため
被害は水廻りに限らず、家中どこにでも被害が及ぶ可能性があります。
さらに移動方法も異なります。
従来のシロアリは蟻道(ぎどう)という通路を作り、そこを移動します。
調査はこの蟻道をたどって被害状況の確認をしていきますが、
外来種はこういった通路を作らず、あちこち飛んで巣を作り、木材の内部を食べながら移動します。
パッと見た感じは普通でも実は内部はスカスカ、何てことがありますので
家中の壁や天井を隅々まで調査しなければなりません。
とにかく侵入されてしまったら、早期発見が大切です。
家の隅に1㎜程の砂・オガクズの様な粒状のものがが積もっていたら注意しましょう。
アメリカカンザイシロアリのフンの可能性があります。
見つけた場合は、調査まで動かさないでおきましょう。
また、羽をちぎって木材の中に侵入していきます。
1㎝程の羽がおちていたら要注意です。
では元々の住処、アメリカではどのよう対応しているのでしょうか。
薫蒸処理という家をシートで覆ってガスで駆除をしています。
しかし日本では家と家との間が近いので、この駆除方法は難しいと考えられます。
そのため、家全体を隈なく調査をして薬剤を注入する対応になると思います。
この薬剤、合成殺虫剤の類は人体や環境等の影響を考え数年で分解されるように作られています。
駆除したからもう安心!とならず、数年後にまた被害にあう可能性が残ります。
また、ホウ酸処理による駆除もあり、
こちらは自然に分解されませんので木材に残留し続けて長期間予防する事が出来ます。
ただし、雨で流れてしまうので屋外では使用が出来ず、
また、効果が出るまで時間がかかるというデメリットがあります。
このように従来のシロアリとは生態が全く違います。
依頼する際は、まず外来種にも対応可能か問い合わせをしましょう。
使用する薬剤から対応方法まで会社ごとに違います。
アメリカカンザイシロアリの駆除費用もまだ確立していませんので
料金も会社ごとに異なります。
なるべく複数の会社に見積もりをもらって比較検討し、
ご自身で納得できる会社に依頼をしましょう。
弊社では、横浜市鶴見区・磯子区のふ頭付近の家の購入はお勧めしておりません。
また北米産輸入家具を買わないように警告しています。
まずは被害に遭わないのが第一です!
皆様に様々な情報を提供出来る様に常に情報収集を行っております。
引き続き知っていたらお得な情報をお伝えしてまいります!
田園都市線・小田急線・東横線・市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインでの
戸建・土地をお探しの方は弊社ダンデ・ライズまでご連絡ください!
旬な情報も併せてご提供いたします!
それでは、また次回(`・ω・´)ゞ