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土地売買にも影響する伝統的建造物群保存地区とは?

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土地売買にも影響する伝統的建造物群保存地区とは?

城下町や宿場町などの歴史的な集落や町並みは、日本ならではの貴重な財産といえるでしょう。
ところで、これらの貴重な環境を保存するため伝統的建造物群保存地区の制度があるのをご存じでしょうか。
この記事では、伝統的建造物群保存地区とは何かのほか、指定事例や重要伝統的建造物群保存地区との違いもご説明しますので、土地の売買を考えている方はお役立てください。

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伝統的建造物群保存地区とは

伝統的建造物群保存地区とは伝建地区とも呼ばれ、伝統的建造物群などと一体をなしてその価値を形成している環境を保存するのを目的に、市町村が定める地区です。
文化財保護法で規定されており、城下町や宿場町、門前町、港町、山村集落など歴史的な集落やまち並みが指定の対象となっています。
伝建地区を決定する場合、市町村は保存条例を定めなければなりません。
また、土地利用について定める都市計画区域内の場合には、地域地区の1つとして保存地区を決定する必要もあります。
なお、保存条例により、地区内における建物の修繕や土地の造成などに関して制限されている可能性が高いため、土地を売買する際には指定の有無を確認するようにしましょう。

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伝統的建造物群保存地区に指定された地域の事例

国は、伝建地区のうちとくに価値の高いものを重伝建地区とも呼ばれる重要伝統的建造物群保存地区に選定でき、令和5年12月15日現在、全国各地で127の地区を指定しています。
このうち沖縄県島尻郡の渡名喜村地区は、島の農村集落としての指定です。
ここは、台風の影響を受けやすいため屋敷地を道路面より下げてテーブル珊瑚や珊瑚石灰岩の石垣などで囲み、内石垣との間にフクギを植えて屋敷林を形成しています。
また、石川県金沢市には指定地区が4つあり、卯辰山麓地区と寺町台地区、東山ひがし地区と主計町地区が指定を受けています。
ほかにも、合掌造りの風景が有名な岐阜県の白川村荻町や、かやぶき屋根の郷として知られる京都府南丹市の美山町北地区なども指定を受けています。

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伝統的建造物群保存地区と重要伝統的建造物群保存地区との違い

伝建地区は、文化財保護法に基づき市町村が定めるものです。
一方、重伝建地区は、市町村が国に対し選定について申出するもので、国はとくに価値が高いと判断したものを地区指定できる仕組みです。
なお、重伝建地区に指定された場合、国は重伝建地区を保存するため市町村の取り組みに対し財政的支援をおこなえるようになります。
つまり、双方の違いは選定される地区の価値の高さにあるといえるでしょう。
いずれにしても、地区内での土地や建物の利用に影響が考えられるため注意が必要です。

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まとめ

城下町や宿場町などの歴史的な集落や町並みは日本ならではの貴重な財産ですが、保存するために土地利用や建物の改修について規制されているケースが考えられます。
土地を売買する際には、念のため地域指定の有無を確認するようにしましょう。
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